電源電圧を降圧する場合に、DCDCコンバーターとLDOのどちらを選定すればいいのでしょうか?

降圧タイプのDCDCコンバーターとLDOは、ともに電圧を降圧する機能をもっております。

DCDCコンバーターとLDOの比較表を以下に示します。

  LDO DCDCコンバーター
周辺部品点数 ✔✔✔
待機時消費電流 ✔✔✔
ノイズ特性 ✔✔✔
電力効率 ✔✔✔✔

✔:Average    ✔✔:Good、  ✔✔✔:Very Good     ✔✔✔✔:Excellent

次の場合、DCDCコンバーターが選定される場合が多いです。

  • 電力変換効率を重視する
  • ノイズをあまり気にしない

以下のような場合は、LDOが選定される場合が多いです。

  • 電源電圧を降圧するのに必要となる部品点数を少なくしたい
  • 待機時の消費電力を抑えたい
  • ノイズ特性が重要である

LDOの主なメリットを、以下に記載いたします。

LDOのメリット1:部品点数が少ない、簡単な回路構成が可能

LDOのメリット1:部品点数が少ない、簡単な回路構成が可能

LDOは少ない回路構成と外付け部品で電圧を出力できます。よって、価格も安く、消費電流も少なくなります。また、制御もシンプルなので、細かな調整もなく電圧が出力可能です。

LDOのメリット2:ノイズの少ない電圧を出力可能

LDOのメリット2:ノイズの少ない電圧を出力可能

LDOは可変抵抗の動きで電圧を制御するので、比較的低ノイズで電圧を出力可能です。
DCDCコンバーターはスイッチング動作で電圧を出力し、LCフィルターで平滑化するため、定常時でも出力は波打っています。(電圧リップル)

関連リンク

以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

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