1-1. ロードスイッチICとは?

リチウムイオン電池などのバッテリーを電源としたモバイル機器や省エネ機器では、機器が待機状態にあるときに必要最低限のシステムだけを動作させ、それ以外のシステムへは電源供給を止めたり、休止させて消費電力を削減しています。
ロードスイッチICは、電源と負荷 (Load: ロード) となる回路やICとの間に直列に配置する半導体スイッチです。ロードスイッチICを使用することでシステム内の各ブロックへの電源の供給制御、ICの電源シーケンスの設定およびシステム内で異常が発生したときの保護を容易にすることが可能となります。
ロードスイッチICではスイッチ部分の電圧降下や損失をできる限り小さくすることが必要で、ここにはオン抵抗が低いMOSFETが使用されます。ディスクリートで構成したロードスイッチに比較して、ロードスイッチICは保護機能の内蔵や部品点数の削減が可能でシステムの安定性向上や小型化にも好適なパワーマネージメントICです。

図1-1. ロードスイッチICとは?

1章 ロードスイッチICとは

1-2. ロードスイッチICを使用するメリット

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